以下のコードなんだけど。
リスト ls から指定した値 x を除去する関数 remove-x
(define (remove-x x ls)
(if (null? ls)
'()
(let ((h (car ls))) ; ls のheadの値をhに束縛
(if (eqv? x h) ; 引数xとhは同じ値か?
(remove-x x (cdr ls)) ; 同じならlsのtailを引数にして再帰
(cons h (remove-x x (cdr ls))) ; 違うならhを再帰処理の結果と結合する
))))
上の例だと再帰関数であるremove-xを,if文の結果がtrueのときとfalseのときとで2回書く必要がある。これをラムダ式を使うと、以下のように書き換えることができる。
(define (remove-x x ls)
(if (null? ls)
'()
(let ((h (car ls)))
((if (eqv? x h)
(lambda (y) y)
(lambda (y) (cons h y)))
(remove-x x (cdr ls)) ;; ラムダ関数の引数yに束縛する関数
))))
こう書くことで (remove-x x (cdr ls)) がラムダ関数の手続き中の変数 y のところで展開され、処理としては最初に示したコードと同じになる。再帰関数の記述の箇所が1箇所で済むようになった。
ラムダ式、おもしろっ。
schemeのレキシカルクロージャとかラムダ式とかが何となく分かった気がしてくると、これまで今いち掴めなかったJavasScriptについても何だか腑に落ちてきた気がする。anonymous関数とかね。